2009年06月19日

日本のソフトウエアの未来

先日、札幌で開催されたソフトウェア・シンポジウム2009 - SS2009に参加してきました。
これはソフトウェア技術者協会が主催するシンポですが、会員以外でも聴講できるセッションがあったので、1コマだけ聴かせてもらいました。

聴講したのは、『IT記者が議論する−日本のソフトウエアの未来』というセッションで、
テーマ1が「日本のソフトウェア産業に未来はあるか?」
テーマ2が「日本のITエンジニアは未来をどう切り拓くべきか?」
という、なかなか興味深いお題でした。

IT業界の人ではなく、IT業界を取材対象とするジャーナリストが企業や業界関係者へのヒアリングや取材等の中から気付いた点などを提起し、それをネタに参加者と議論する内容で、とても有意義でした。
私自身、札幌を中心とする北海道のIT産業については早くから関心をもち、勉強してきた分野でもあるので、全国各地域のIT産業の事情をよく知るジャーナリストがIT産業の現状や今後の動向をどう見ているのか、大変興味があったわけですが・・。

結果はかなり悲観的なようです。
ITを含む各業界で働く社員にアンケートした結果をみると、「いまの仕事に対するやりがい」「いまの待遇への満足度」といった項目で、IT業界は最も悲観的な結果が出ており、唯一前向きな結果だったのが「業界の将来性」という項目でしたが、これもどうやら「自分の将来は悲観的だが、会社や業界は何とか生き残っていくのだろう」という冷めた見方ではないかとの指摘がありました。

このほか、8次下請まであるとされる重層下請構造、人・月単価20万円でも仕事を請負う企業の存在など、日本のIT業界はどんどん環境が悪化しているのではないかとの見解が示され、聴いていて、だんだん背筋が寒くなってきました。

そんな中、少し希望が持てたのは、東京よりも、地域に立地する従業員50〜100人くらいの企業の中に今後期待できそうな企業が多いとのことで、その理由は、これらの企業は下請として最もキツイ立場を経験しているがために、今後の「あるべき姿」を最もイメージし易いからとの話でした。

景気の底打ちが宣言されましたが、地域ではまったくその実感がありません。
全体に悲観的な内容が多いセッションでしたが、IT産業は北海道にとって極めて重要な産業であることに変りはありません。
この産業の浮上に向けて何が提案できるか、アンテナを高くして考え続けようと思います。
posted by PI社長 at 19:05| Comment(0) | TrackBack(0) | WORK
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